2024.10.18
美容クリニックの相談として最も多いのが黒クマです。
黒クマの特徴としてはコンシーラーをしても良くならない、地下鉄に乗ったとき窓に映った自分を見て気になるなどのエピソードが典型的です。
今回は多くの方が悩まれる黒クマの原因、自己診断法、治療法について説明をしていきますので最後まで読んで下さい。
黒クマは目の下の膨らみやゴルゴ線(ティアトラフ)、それ以外にも眼球の位置や中顔面の位置によってできる影が要因となります。
光の当たり方によって症状が変化することが特徴で影クマ・影グマと表現されるクリニックさんもあります。
元々の骨格的な問題の方と、加齢性変化によって強調される方、その両方の要因となる方の3パターンになります。
他のクマと異なり眼瞼周囲の形の問題であるため、顔の向きによって症状が変化する事が特徴です。
室内灯をつけた部屋で上向きになると症状が緩和します。
また、形の問題であるからこそコンシーラーやファンデーションでも良くならないのでご自身でも黒クマは判断がしやすいと思います。
中顔面が扁平で、眼球の位置よりも後退していると目の下に影だまりができるために黒クマの症状を強調してしまいます。
加齢により眼窩脂肪のヘルニアや目の下の皮膚だまりが症状として出てくると影が出始めて黒クマとなります。
また皮膚の菲薄化によって青・赤・紫クマも同時に目立ってくることもあります。
生まれつきティアトラフ(目の下のゴルゴ線)の溝が深い方は目の下の下部に影がたまり、黒クマを目立たせてしまいます。
中顔面に対して眼球が前に突出していると影がたまり黒クマが強調されます。
また奥目が強い方は盛り上がった眉丘筋が目元全体に影を投射してしまうことで黒クマが強調されます。
黒クマに赤・青・紫・茶などの色クマを併発している事は良くあります。
クマの症状は多因子である事も度々ありますので、その際は黒クマに対する治療だけでなく色クマの治療を併用する事が望ましいと思います。
黒クマはカタチの問題であるために、ご自身でも判断しやすかなと思います。
顔の上下の向きで症状の強調が変化する、コンシーラーをしてもあまり変化がないのが特徴的です。
地下鉄で窓に映った時の目の下のクマが酷いというエピソードも典型的です。
残念ながら黒クマを自力で治したり、メイクで誤魔化す方法はありません。
美容整形による治療一択となるのが現実的であると思います。
眼窩脂肪を結膜側もしくは皮膚側から減量していく最もシンプルな方法です。
目の下のたるみ・ふくらみがまだあまり大きくなく、皮膚の伸展性がある程度保たれている方にお勧めです。
ただし影自体は悪化してしまうため、あくまで黒クマ治療というより初期のたるみ・ふくらみを改善させたい方に有効です。
目の下のたるみ・ふくらみではなく、そもそも目の下が凹んでできているタイプは目周りのボリューム付加が必要です。
最も自然な方法として1番手に挙げられるのが脂肪細胞の自家移植になります。
ただし、慣れている術者が行わないとしこりのリスクが高くなります。
またキチンとしこり除去をできるドクターも多くないために、リスクのケアまでできるドクターを選ぶ事が重要です。
目の下のたるみ・ふくらみがあまり大きくなく手術を避けたい方や、目の下の凹みが少しだけあり手術を避けたい方に行うことがあります。
ただし手術と同等のパフォーマンスは実現不可です。
注入しすぎたりすると異物感が目立ったり、チンダル現象という青っぽい色味が目立ってしまうことがあります。
眼窩脂肪のヘルニアと目の下のゴルゴ線(ティアトラフ) を改善する方法。
目の下のゴルゴ線の原因となる靭帯の食い込みを剥離し、ずれた眼窩脂肪をその下にずらすことによって目の下のたるみ・ふくらみやゴルゴ線によるに黒クマを改善することができる。
また当院の裏ハムラ法(裏ハムラ法evo)はそれに加えてCPF前葉とよばれる筋膜を眼窩脂肪が漏れて出てくる出口に貼り付けて再発予防まで行います。
眼窩脂肪のヘルニアと目の下のゴルゴ線(ティアトラフ) を改善するだけでなく、余剰皮膚の改善と眼輪筋の緩みを改善する。
裏ハムラの効果に加えて、皮膚眼輪筋のたわみでできた目の下のたるみ・ふくらみを改善できる。
どちらかと言うと加齢に伴う黒クマのケースで行います。
また当院の表ハムラ法はそれに加えてCPF前葉とよばれる筋膜を眼窩脂肪が漏れて出てくる出口に貼り付けて再発予防まで行います。
黒クマは骨格的問題による影の溜まりであるためにセルフケアで治す事はできません。
黒クマは美容整形でしか治すことができません。
しかし、黒クマでも原因は多岐にわたるために適切な方法にキチンと導いてくれる医師での診察が必要です。
残念ながら日本では各々のクリニックに成約しやすい単一な治療法をごり押しする医師が多い印象です。
クマ治療は様々なパターンに対応できる技術のバリエーションを持った専門クリニックに診察に行きましょう。