2024.08.12
クマ治療の相談として最も多いのが、目の下のたるみです。
今回はその治療術であり、ここ最近話題となっているハムラ法・裏ハムラ法についての良い点だけでなく合併症などの話もしていきます。
クマの原因は様々で、クマの原因によって適している施術方法は異なります。合っていない方法で施術を受けてしまうと、効果を実感できないこともあります。
クマ取り手術は非常に高い技術が必要な施術方法です。以下の動画のように、1回失敗してしまうと、修正で理想の仕上がりにするのは難しいこともあります。
当院では、日本初のクマ取り専門クリニックとして、クマ取りの症例件数4,000件を超える院長が一人ひとりのお悩みや要望に合わせて施術いたします。
クマにお悩みの方は、ぜひお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
ハムラ法とは目の下のたるみ改善と、目の下のゴルゴ線(ティアトラフと言います)の改善を同時に行うことができます。眼窩脂肪のヘルニアのピークを分散させて平らに整えるために治療によって目の下が凹んでしまうことがないために安定した仕上がりで人気です。
元々は睫毛の下を切開して行う方法ですが、近年では結膜側から行う裏ハムラ法という方法がダウンタイムが少なく、これだけでも比較的広い症状の方に適応なので流行っています。
脂肪再配置とも呼ばれています。
裏ハムラ法はこんな方におすすめの術式です。
ハムラ法目の下の靭帯を剥離した後に、眼窩脂肪を靭帯下にスライドし縫合固定します。
ハムラ法の場合は睫毛の下に切開を入れて、余剰皮膚を減らすことや緩んだ眼輪筋を引き締めることも行うが、裏ハムラ法では下瞼の裏側の結膜から治療するため行わないです。
ここでは、ハムラ法と裏ハムラ法の違いについて解説します。
ハムラ法は日本だと表ハムラ法や切開ハムラ法と呼ばれることもある。睫毛の下に切開を入れて、余剰皮膚を減らすことや緩んだ眼輪筋を引き締めることも行うことができるために中等度以上の余剰皮膚があればハムラ法が適応となる。
それに対して裏ハムラ法は下瞼の裏側の結膜から治療するために、余剰皮膚や緩んだ眼輪筋の改善は行えませんが、ハムラ法に比較してダウンタイムが少なく余剰皮膚の症状がそこまで強くなければほとんどの場合で裏ハムラ法でとても綺麗に治療することができます。
ハムラ法は下睫毛の直下に切開線を残します。ここは大変血流が良いため2週間程度で目立たなくなってきます。
裏ハムラ法は下瞼の裏側の結膜を切開していくため傷が見えることがないというのが特徴です。
どちらも中等度以上の目の下のたるみがある場合や、目の下のゴルゴ線が目立つ場合は有効ですが、余剰皮膚が軽度までであれば裏ハムラ法で綺麗に仕上げることができます。
余剰皮膚が中等度以上に見られる場合はハムラ法がお勧めとなります。
ここではハムラ法の失敗事例について解説します。
あらかじめ失敗例を把握しておき、心配な方は施術前に医師へ相談するようにしましょう。
ほとんどの場合が一時的なケースとなりますが、まれに症状が残ることがあります。
失敗の概要:一時的なドライアイは2週間から1ヶ月程度で改善しますが、遅いとまれに 3ヶ月程度かかることがあります。6ヶ月過ぎても症状があるのであれば担当医に相談したほうが良いでしょう。
原因:外反または内反症によりきちんと閉眼できなくなることによってドライアイを起こすことがあります。
失敗を避けるポイント:一時的なものは炎症反応や拘縮外反・内反によるもですが、症状が残る場合にきちんと修正を行える医師を担当医として選びましょう。
一時的なものもあれば、そのまま症状として残ることもあります。
失敗の概要:一時的な外反は2週間から1ヶ月程度がピークです。6ヶ月まで緩和していきますが、その時点を過ぎても症状があるのであれば担当医に相談したほうが良いでしょう。
またピークの間も外反でドライアイの状態が強ければ何かしらの対処は行うべきなのでこちらも担当医に相談しましょう。
原因:一時的なものは拘縮により、下瞼が下に引っ張られていることが原因ですが、症状が残るものは皮膚を切り過ぎていることが原因です。
失敗を避けるポイント:診察から下瞼の柔らかさを確認の上、外反を起こさない切除幅を見出さなければなりません。これはある程度経験則も伴うために、ハムラ法に熟練した医師選びが大事です。
外反とまではならなくとも、切開により下瞼はある程度下がります。
下瞼が下がることによる下眼瞼変形です。(少しタレ目気味になります)
失敗の概要:こちらも2週間から1ヶ月程度が症状のピークです。6ヶ月まで緩和していきます。こちらについては失敗ではなく治療上程度の差はあれどある程度は必ず起きてしまいます。
元々が下三白眼がある方は症状が悪化するために、術前にきちんと担当医と相談しましょう。
原因:皮膚の切除幅に依存して症状は強くなります。
失敗を避けるポイント:シミュレーションをカウンセリング時に見て、下眼瞼変形があまり好ましくない場合は他の術式を選びましょう。
また当院では中顔面骨膜下リフトを併用すると変形量を少なくすることができます。
ぼやけて見えるのではなく、複視という二重に見える現象です。斜め上を見た時に特異的に起きます。
失敗の概要:術後麻酔の影響や、ダウンタイムの影響で一時的な症状の方もいらっしゃいますが、2週間ー1ヶ月程度過ぎても症状の緩和すらなければ担当医に相談しましょう。
原因:下斜筋損傷による複視症状。
失敗を避けるポイント:下斜筋損傷の要因のほとんどは術者の技術力不足や解剖に対しての知識不足です。この治療法についての実績を確認しましょう。
外反のリスク回避の関係から余剰皮膚を全て切除できるわけではありませんが、追加切除希望であれば担当医と相談してみましょう。
皮膚を切開する限り傷がゼロになくなってしまうことはありません。目立たなく工夫されているかがポイントです。症例写真などを見て確認しましょう。
失敗の概要:一般的に傷跡が目立たなくなるまでには6ヶ月から1年かかると考えられています。
睫毛下は血流が良く、2週間程度でかなり目立たなくなってきますが個人差はあります。
原因:睫毛下から離れた傷は目立ちやすくなる傾向にあります。アフターケアも大事で乾燥を防ぐことと傷に対して刺激を与えないようにしましょう。
失敗を避けるポイント:術者の切開技術も経過の要素の一つであるため、当然経験がある医師を選ぶべきですが、その後のケアを指導してくれるかも重要です。
ここでは裏ハムラ法の失敗事例について解説します。
あらかじめ失敗例を把握しておき、心配な方は施術前に医師へ相談するようにしましょう。
ダウンタイムについては個人差がありますが、長引いても失敗と言う表現にはなりません。
しかし、技術的な面、アフターケア、様々なオプションなどでも少なくすることができます。裏ハムラ法は慣れている医師が行えば、あまりダウンタイムの長い部類の治療ではありません。
それでもダウンタイムを少しでも少なくしていきたい方は生活指導と共に当院ではハレケアシリーズをお勧めしています。
合併症については必ず理解の上治療を受けていただいております。
感染症:極めて稀ですが、これは全ての美容医療に置いて起きうることです。早いと 3日後からですが、多くの場合2週目以降に起きます。
出血:こちらについても手術である限り起きます。
下眼瞼内反:こちらについては裏ハムラ法に特有の合併症であり、一時的な拘縮の経過によるものと、修正が必要なものがあります。後者は裏側の組織をあまり下側に再配置したことが要因であるケースがほとんどですが、稀に切開線の瘢痕拘縮により起きることもあります。どちらも修正術を必要とします。
アレルギー反応:極めて稀ですが、これは全ての美容医療に置いて起きうることです。術中だけでなく帰宅後にも起きうることがあります。担当医に連絡か、営業時間外であれば近隣のクリニックに極力すぐに対応してもらうことが望ましいです。
血腫:出血が強く、血が塊になって体内に溜まった状態です。術後の新しい出血で起きることがあり、48時間は安静にしておけばまず起きませんが血腫ができたら速やかに担当医に連絡し、血腫除去を行うことが望ましいです。
皮膚損傷:術中の操作で起きてしまうことがあります。極めて稀です。
創傷治癒遅延:こちらについては基礎疾患があるケースがほとんどですが、術後の過ごし方も関与します。
神経障害:治療後は感覚神経が仮死状態になっており、改善する早さには個人差があります。最大6ヶ月〜1年様子を見ていただければほとんどの方が改善しますが、稀に違和感が少し残るケースもあります。
粘膜の肥厚:こちらはどちらかというとハムラ法に起こりやすいです。結膜浮腫と呼ばれます。必ず治るので様子を見ましょう。
ハムラ法・裏ハムラ法でデコボコになることは基本的にないですが、余剰皮膚が強い方を裏ハムラ法で治療すると目周りのダブついた感じが強調されることがあります。余剰皮膚切開を相談するのが望ましいです。
ハムラ法・裏ハムラ法でしこりが残るケースは基本的にないです。
裏ハムラ法は皮膚の老化及び余剰皮膚を改善することができません。
余剰皮膚切開を行なったり、脂肪幹細胞・PRP療法の併用などを検討しましょう。
ハムラ法、裏ハムラ法は原理上、ボリュームのピークを分散させているだけなので目の下が凹むことは起こり得ませんが、膨らみを改善する治療であるかぎり、涙袋直下が沈むのは当然です。(これを目的とした治療です)
しかし、頬骨が高く奥目の方は骨格的に強調されてしまう傾向にあるため注意です。
この場合は裏ハムラ法が正しい適応でなかった可能性と、正しく治療が行われていないケースのいずれかが考えられます。まずは担当医に相談しましょう。その後場合によってはセカンドオピニオンを検討されても良いと思います。
ここでは、それぞれの術式で施術を受けるにあたって、失敗しないためのポイントを解説します。
術後48時間は血腫を作らないために重要なゴールデンタイムです。大笑い・目を強く瞑るなど大きな表情もあまり望ましくないため気をつけましょう。とにかく刺激しないことを意識してください。飲酒・喫煙・運動・湯船につかった入浴、サウナなどもダウンタイム中は控えてください。
どんなに優れた治療法でも適応外である場合は全くと言って無力です。
色グマ:
①透見によるものであれば脂肪幹細胞(ナノリッチファット)の治療が有効です
②色素沈着によるものであればタイプにもよりますが、レーザー治療、レチノイン酸、内服治療、PRP療法となります
ボリュームロスや骨格的な凹みグマ:脂肪移植治療(コンデンスリッチファット)やPRPF療法、ヒアルロン酸治療となります。
目の下の小皺:脂肪幹細胞注入またはPRP療法となります。
少量の眼窩脂肪ヘルニア:経結膜的脱脂またはアイバッグリムーブ法となります。
また眼窩脂肪のヘルニアがある程度なければハムラ法・裏ハムラ法を行うことはできません。
正しい治療適応に導いてくれる医師選びがすべてであると言っても過言ではないです。
様々な術式を駆使して、その方の状態に合わせた治療を行っているか、症例写真を見て確認しましょう。カウンセリングに行く前のチェック項目としては症例写真については正しい条件であげているかが非常に重要で、ノーメイクノーライト加工ができない動画まで、正直にどれだけ正直に症例を見せているかです。
また治療においての実績も重要です。この治療においてどれだけの経験があるのかも確認しましょう。
クマ治療の専門家であればハムラ法のような切開治療まで必ず経験があるはずです。誘導するようなカウンセリングをしてないかも注意ポイントです。
カウンセリングでの注意ポイントはきちんと触診まで行っているか勧められた。勧める治療が有効である根拠はあるのか、また質問に対して真摯に応じてくれるか、そして人として話して相性が合うか、これらをしっかりと見ていきましょう。
クマ治療においての明確な実績があり、修正術などを行っているクリニックはトラブルにきちんと対応できる可能性が高いです。
また様々な術式を駆使しているかは専門家であるかどうかを見分けるのに大変大事な要素であります。診察ではなく誘導をしてくるクリニックは決まって同じ治療術ばかり行います。
料金については相場であればあまり比較要素に入れない方が良いでしょう。当たり前ですが異常に安いクリニックは相場に単価を合わせるためアップセルをしてきます。もしくは若手医師の練習モニターであるケースがほとんどです。
ただ高額すぎるクリニックも問題なので、正しい相場感覚をまずは身に付けましょう。
症状が初期であれば20万-35万円、中等度であれば50万円-60万円、重度であればそれ以上ですが100万円前後は相場感覚として考えておいても良いと思います。
当院では様々なリスクマネージメントを考慮しながらも、最大効果を出せる正しいクマ治療を行っています。
実績においても明確な日本唯一のクマ治療専門施設です。
クリニック選びに迷う場合は、まず当院にご相談ください。もちろん即決を促したり、不要なアップセル等は全て行いません。皆様がお悩みから解消できる最短距離をご提案させていただきます。