黒クマができる原因とは?他のクマとの見分け方や改善方法について詳しく解説 | 東京・銀座のクマとり専門クリニック【KumaCLI】
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黒クマができる原因とは?他のクマとの見分け方や改善方法について詳しく解説

2025.01.16

監修医師プロフィール

Kuma CLI銀座 院長/医師

毛利理人

経歴

  • 久留米大学医学部卒業
  • 東京医科大学病院研修
  • 日本大学病院内科学系専修医
  • 板橋区医師会病院 三郷中央総合病院
  • イムスふじみの総合病院 新宿某美容clinic 院長
  • 湘南美容クリニック 入職
  • 湘南美容クリニック川口院 院長就任
  • 湘南美容クリニック赤羽院 院長就任
  • 湘南美容クリニックRegno銀座院 院長就任

資格/所属学会

  • 日本内科学会内科認定医
  • 日本糖尿病内科学会正会員
  • ICLSプロバイダー
  • JSAS正会員

歳を重ねるごとに黒クマが気になり出す方は多いですよね。
また遺伝的要素も含むため、若いうちから黒クマで悩み当院へカウンセリングにくる方も少なくありません。
この記事ではどのようなことが原因で黒クマができてしまうのか、他のクマとの違いやその改善方法についても詳しく説明していきます。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。

黒クマとは?

黒クマは、目周り及び目の下の凹凸により影が投射されてる現象です。
とくに眼窩脂肪の突出によるたるみが相談として最も多く、若い人でも遺伝的な要素や生活習慣の乱れにより黒クマが発生することがあります。

黒クマの特徴

黒クマは、目の下の凹みやたるみが影を作ることで黒っぽく見える現象です。
一番多い原因は加齢で、眼球の支持性や目元の筋力低下によって眼窩脂肪が前方に押し出され、目の下にふくらみを生じさせます。
このふくらみが影を作り、黒クマとして目立つのです。
また、紫外線ダメージや肌のハリ・弾力の低下も影響し、皮膚のたわみがたるみとなり悪化させる原因ともなります。
年を重ねるごとに黒クマの症状が目立ってくる方もいるため、日頃からのスキンケアはもちろん、たるみの改善が重要な対策となります。

他のクマとの見分け方

黒クマは、上を向いたり顔の位置を変えることで症状が変化します。
カタチの問題であるため、コンシーラーなどもメイクで隠しにくいのが難点です。
正確な判断には専門医の診察を受けることがおすすめです。

青クマとの見分け方

黒クマと青クマは、それぞれ原因や特徴が異なるため見分け方も異なります。
前述したように上を向くとクマが薄くなる、顔の向きによって変化するなどの事があれば黒クマである可能性が高いです。
一方、青クマは毛細血管が透けて見えることで青っぽくなるクマです。
血行不良などで強調される事があり、目の下を引っ張ると色が薄くなったりする場合は青クマの可能性があります。

青クマは血行促進を意識したケアで一時的にですが多少症状を緩和することもできます。

茶クマとの見分け方

黒クマと茶クマの見分け方も明確です。
茶クマは、皮膚そのものの色味であるために目の下を引っ張っても変化が見られません。

目をこする、クレンジングや洗顔時の摩擦、紫外線、落としきれていないメイクなどが原因で色素沈着やメラニンの過剰生成が起き、茶クマを悪化させます。
またアトピー性皮膚炎や花粉症などで慢性的に炎症があると症状を悪化させることがあります。

茶クマの改善には、肌に刺激を与えないスキンケア、紫外線対策、ターンオーバーを促す生活習慣が効果的です。

黒クマができる原因

  • 皮膚・眼輪筋の衰え
  • 眼球の支持性低下
  • 元々の骨格

皮膚・眼輪筋の衰え

黒クマができる主な原因の一つは、目の周囲にある皮膚や筋肉、特に眼輪筋の衰えです。
眼輪筋は目の周りの脂肪(眼窩脂肪)を適切な位置に保つ役割を果たしていますが、加齢とともにこの筋肉が弱くなります。
その結果、脂肪を支えきれなくなり、眼窩脂肪が前方に押し出されて目の下に膨らみが生じます。
この膨らみが影を作り、黒クマとして目立つようになるのです。
また、皮膚のたるみも影響を与え、よりクマが目立つ原因となります。
このような黒クマを悪化させないためには紫外線予防など日々のケアも重要です。

眼球の支持性低下

眼球を支えているロックウッド靱帯の支持性が加齢により弱ってきたり、眼窩脂肪を包んでいる隔膜が弱ってくると眼球が後下方に下垂してしまい眼窩脂肪が前方にズレてくる原因となります。

元々の骨格

黒クマの原因には、生まれつきの骨格も影響します。
特に頬中央の骨が低い場合、目の下の脂肪を支える骨の壁が低いため、脂肪が前方に押し出されやすくなります。
この脂肪の突出が影を作り、黒クマや目の下のたるみを目立たせるのです。
また、骨の高さが低い人は頬が低く見えることで、黒クマが強調されやすい傾向があります。
このような骨格的要因は遺伝に起因することが多く、10代の若い頃から黒クマが現れる場合もあります。
家族に黒クマがある場合、自身にも似た悩みが現れる可能性が高いといえます。

黒クマを改善する方法としてよく紹介されるもの

  • 眼輪筋トレーニング
  • 目元マッサージ
  • 目元美容液使用

眼輪筋トレーニングは有効か?

黒クマを改善するには、眼輪筋を鍛えることが効果的ですという内容をSNSやwebで見る事があります。
眼輪筋は目の下の脂肪(眼窩脂肪)を支える筋肉ですが、残念ながらトレーニングで改善できるというエビデンスはありません

むしろ表情じわを強めてしまうのでお勧めできません。

目元マッサージは有効か?

黒クマが浮腫で強調されている場合は目元のマッサージも効果的です。
血行を促すことで緩和は期待できます。
マッサージを行う際には、まず蒸しタオルで目元を温め、血流を良くしましょう。
その後、クリームを手に取り、目尻から目頭に向かって優しく滑らせます。
目元の皮膚は非常に薄いため、力を入れすぎると摩擦や刺激によって逆効果になることがあります。
強く擦ると、たるみの悪化や茶クマの原因となる色素沈着を引き起こす可能性があるため、軽い力で優しく行うことがポイントです。
また、眼球には絶対に圧をかけないよう注意が必要です。

しかし、本質的な改善とはならないためにあくまで一時的な強調を抑えるのに有効というものに過ぎません。

目元美容液使用は有効か?

余剰皮膚による黒クマの予防には、目元美容液を使った保湿ケアが有効です。
目の下の皮膚は非常に薄く、皮脂腺が少ないため乾燥しやすい部位です。
加齢や紫外線によるダメージで乾燥が進むと、肌のバリア機能が低下し、たるみや小ジワが目立ちやすくなります。
このような状態を防ぐためには、ヒアルロン酸など保湿成分を含む目元専用の美容液を選び、毎日のスキンケアに取り入れることが重要です。
塗布後、水分の蒸発を防ぐため、オイルやクリームでしっかり蓋をすることがポイントです。
適切な保湿ケアで、目元の乾燥を防ぎ、黒クマの予防を目指しましょう。

黒クマ解消におすすめの美容施術

  • ヒアルロン酸注入
  • 経結膜脱脂
  • 脂肪注入
  • ハムラ法

ヒアルロン酸注入

黒クマ解消におすすめの美容施術の一つがヒアルロン酸注入です。
目の下にヒアルロン酸を注入することで、くぼみを改善し黒クマを目立ちにくくさせます。
また皮膚を切開する必要がなく、注射のみで手軽に施術を受けられます
施術後のダウンタイムもほとんどないため、忙しい方でも取り入れやすい方法です。

効果の持続期間はおよそ半年から1年程度ですが必要に応じて再注入が可能で、仕上がりが気に入らなかった場合には溶かすこともできます。
比較的安価で安全性の高い施術として、黒クマ改善に役立つ選択肢です。

経結膜脱脂

経結膜脱脂は、目の下の黒クマやたるみ、ふくらみを改善する美容施術で、「切らないクマ取り」とも呼ばれます。
下まぶたの裏側にある結膜から脂肪を取り除くため、顔の表面にメスを入れる必要がなく傷跡も残らないのが特徴です。
大きな副作用のリスクは少なく、ダウンタイムは目元の充血や軽い腫れ、内出血といった一時的な症状が主です。
脂肪を除去することで黒クマが大きく改善し、皮膚のたるみも時間とともに馴染むことが多いです。
自然な仕上がりを目指す方におすすめの方法です。

脂肪注入

脂肪注入は、自身の脂肪を用いて目の下のボリュームを回復させ、黒クマやたるみを改善する美容施術です。
主に太ももから脂肪を採取し、不純物を除去して目の下に脂肪を注入します。

目の下の膨らみには先述した経結膜脱脂を行い、窪みには脂肪を注入することで、目元を滑らかに整えることが可能です。
ヒアルロン酸注入と比べると脂肪注入の効果は長期間持続し、定着すれば半永久的な効果が期待できますが、柔らかく良質な脂肪が必要で、純度の高い脂肪を用いるため手間がかかり、費用はやや高めになります。

ハムラ法

ハムラ法は余剰な眼窩脂肪を単に取り除くのではなく、脂肪を適切に移動させることで目の下のくぼみを埋め、滑らかな目元を実現します。
黒クマや膨らみ、皮膚のたるみといった複数の悩みに一度で対応できるのが大きな特徴です。

ハムラ法には、「裏ハムラ」と「表ハムラ」の2種類があります。
裏ハムラ法は、皮膚を切開せずに脂肪を調整し、術後の窪みを防ぎながら自然な仕上がりを追求します。
一方、表ハムラ法では、下まつ毛付近を切開して余剰皮膚を取り除きつつ、脂肪と筋肉を整えるため、たるみが顕著な方に効果的です。

黒クマ解消の美容施術を受けた場合の注意点

  • 腫れや内出血が起こる可能性がある
  • 小じわができる可能性がある
  • 効果が実感できない可能性がある

腫れや内出血が起こる可能性がある

黒クマ解消の美容施術を受けた後には、腫れや内出血といったダウンタイムが生じる可能性があります。
特に内出血を心配する方も多いですが、これらの症状は通常、1~2週間程度で落ち着き、3週間後にはほぼ消えるケースが一般的です。

ダウンタイムの程度は施術内容や個人の体質によって異なりますが、回復をスムーズに進めるためには、医師の指示に従った適切なケアが重要です。
術後は患部を清潔に保ち、生活習慣にも気をつけましょう。
早期回復を目指して、無理のないペースで過ごすことが大切です。

小じわができる可能性がある

黒クマ解消の美容施術によって小じわができるリスクがあることにも注意が必要です。
特に、結膜脱脂術では目の下の脂肪を除去するため、余った皮膚がたるみ、小じわが発生する可能性があります。

この小じわの発生リスクを抑えるには、治療方法の選択も重要です。
例えば、脂肪を移動させるハムラ法などは、小じわのリスクを軽減しながら自然な仕上がりを目指すことができます。
施術を検討する際には、医師としっかり相談し、自分の希望や肌の状態に合った治療法を選ぶことがポイントです。

効果が実感できない可能性がある

黒クマ解消の美容施術を受けた場合、効果を実感できない可能性もあります。
この主な原因として、施術を行う医師の技術力の差が挙げられます。
仕上がりには医師の経験や技術が仕上がりに大きく影響するため、適切な脂肪の除去や移動が行われなかった場合、期待した効果が得らず、不自然な仕上がりになる可能性もあります。

クリニックや医師の口コミ評判を事前に確認し、症例写真や経過写真を参考にすることで、信頼できる医師を選ぶ手助けとなります。
また、カウンセリングで医師の対応や治療方針をしっかり確認することも、満足のいく結果を得るための重要なポイントです。

まとめ

この記事では黒クマができる原因と他のクマとの見分け方、そして黒クマの改善方法について詳しく解説しました。いかがでしたか?
自分のクマが黒クマなのか?判断がつかない場合は、専門クリニックで診察してもらうのも手です。
そして美容医療でクマを解消する場合は、医師の技術力がとても大きく関わりますので、事前に医師の口コミや症例写真を調べたり、カウンセリング時の対応などもチェックしておきましょう。