2025.01.16
寝不足が原因で多くの方がいつもは気にならないクマが気になったり、いつもよりさらにクマが気になる経験をしているのではないでしょうか?
今回はよく寝ているのにクマができる原因と、寝不足以外でクマができる原因、クマの解消法について解説していきます。
ぜひこれを読んでクマに悩まない生活を送りましょう!
寝不足が続くと、目の下のクマは強調されます。
その主な原因は、交感神経優位となった結果の末梢血管の鬱滞によります。
さらに、寝不足だけでなく、ストレスでも同様のことは起こり得ます。
また膨らみの症状が加齢で悪化してくると鬱滞が目立つようになることもあります。
青クマは、下瞼の皮膚の裏側にある眼輪筋の周囲血流が透けていることが根本的な原因です。
生まれつき皮膚が薄いというだけでなく、加齢で皮膚が菲薄化したり膨らみが出て目立つようになります。
そして寝不足や長時間のパソコンやスマホの使用で目を酷使することは青クマを強調してしまいます。
リンパマッサージは、寝不足が原因でできるクマを解消する簡単な方法です。
目元のリンパをマッサージすることで血行を促進し、血流を良くする効果があります。
これにより、目元のハリ感がアップし、美容にも効果的です。
マッサージ方法:
①薬指を使い、目頭から眉下を通り、目尻まで2~3周優しくマッサージします。
②こめかみから耳の周りを軽く押します。
③耳から首、鎖骨の下まで指を滑らせ、鎖骨をもみほぐします。
これを2~3セット行いましょう。
力の入れすぎやマッサージのやりすぎは逆効果になるため注意してください。
蒸しタオルを使ったケアは、寝不足が原因でできるクマや眼精疲労の解消に効果的な方法です。
温めたタオルを目元に当てて1~2分待つだけで血行が促進され、クマの改善が期待できます。
作り方は簡単で、濡らして絞ったフェイスタオルをロール状に巻き、電子レンジで40秒~1分温めます。
熱すぎない温度を確認してから使用しましょう。
このケアをマッサージ前に行うと、肌が柔らかくなり負担が軽減され、より効果的です。
日常のケアとして取り入れることで、目元の健康を保ちつつ、リフレッシュできる時間を作ることができます。
黒クマは、目の下の凹凸でできる影が原因で黒く見えるクマのことです。
一番多い原因は、目の下のたるみでできることです。
末梢血管の循環が良くなり、浮腫が解消することで多少強調された部分はなくなりますが明らかな変化は期待できないです。
茶クマは、色素沈着が原因で目の下が薄茶色にくすんで見えるクマのことです。
寝不足とは関係なく発生し、目をこする癖や紫外線ダメージ、肌のターンオーバーの乱れ、メイク落とし時の摩擦が主な原因とされています。
紫外線は特に注意が必要で、肌を酸化させて老化を進行させるだけでなく、目元の乾燥やシミの発生も招きます。
解消法としては、日頃から目元をこすらないように注意し、紫外線対策を徹底することが重要です。
また、メイク落としは刺激の少ないクレンジング剤を選び、優しく行うことがポイントです。
日々の丁寧なケアが茶クマ予防につながります。
クマのような症状が、実は病気のサインである場合も。
その一つが「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)」です。
ADMはアザの一種で、真皮内にメラノサイト(メラニンを生成する細胞)が増えることで発生します。
主に成人になってから発症し、両頬や額にグレーから青みがかった褐色の斑点として現れます。
まれに目の下にも出現し、クマと見間違えられることがあります。
ADMの疑いがある場合は手術ではなく、数回のレーザー治療が必要となります。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰産生を引き起こす自己免疫疾患で、発症は主に高校生でピークを迎えます。
男性よりも女性に多く、成人になると甲状腺腫や眼症状、体重減少、暑さに敏感になる、手の震え、動悸などのさまざまな症状が現れます。
特に注目すべきは、バセドウ病によって眼球突出が起こること(バセドウ眼症)です。
眼球突出の影響で目の下に影を作り出すことがあり、その結果、クマのように見えることがあります。
また突出とともに眼窩脂肪がズレてくることがあり目の下のたるみも起こしやすいです。
バセドウ眼症についてはバセドウ病の治療を行っても症状として残ることがあります。
場合によっては減圧術などクマ以外の治療が必要なケースもあります。
裏ハムラ法は、目の下のクマや膨らみを改善する人気の美容施術です。
この方法では、目の下の眼窩脂肪をズラすことで眼窩脂肪の突出(ヘルニア)を整え、目の下の膨らみや八の字の溝を効果的に改善することができます。
裏ハムラ法の大きな特徴は、内部のボリュームに変化を与えずに施術が行えるため、従来の脱脂術にありがちな術後の窪みが発生しない点です。
また、脱脂術にはない再発予防効果がありますが、KumaCLIの裏ハムラ法ではCPFラウンド型再配置(筋膜を利用して眼窩脂肪の漏れてくる所を密閉する方法)を取り入れているため、通常の裏ハムラ法よりもさらに再発しにくくなります。
表ハムラ法では、下まつ毛の生え際付近の目立ちにくい部分を切開し、目の下の靭帯を剥離し、余分な眼窩脂肪をズラして整えることで、脂肪のズレ(ヘルニア)や八の字の溝を効果的に改善します。
また、たるんだ皮膚を切除するため、目周りの余剰皮膚の症状がある方に有効です。
表ハムラ法では切開が必要ですが、切開部分は個人差はありますが約2週間で目立たなくなるケースが多いです。
余分な皮膚の除去と筋肉の調整を同時に行うため、根本的な改善を目指す方に適した施術法です。
青クマ・赤クマなどの治療に有効なナノファット(脂肪幹細胞注入)と凹みによる黒クマ改善を目的としたコンデンスファット(脂肪細胞移植)があります。
脂肪注入は多くのエビデンスがあり、現代でもクマの治療として欠かせない治療法です。
効果の持続性も長く、単体で行われたり、他の治療術と併用して行われます。
経結膜脱脂法は、下まぶたの裏側から眼窩脂肪を除去し目の下のたるみやクマを解消する施術です。
皮膚を切らないため傷跡が残らず軽度のたるみを改善したい方に適しています。
下まぶたの結膜に数ミリの小さな穴を開け、そこから余分な脂肪を取り除きます。
ただし、余分な皮膚を切除したり、脂肪の位置を動かしたりすることはできないため、たるみが重度の場合は適用されない場合があります。
術後の腫れや内出血が出ることがありますが、ダウンタイムは約1週間でほとんどの場合、翌日から日常生活に戻れます。
クマは寝不足が本質的な原因ではありません。
ただし、強調されてしまうことから一時的なケアが有効なときもあります。
クマの根本的な改善には美容施術が必要ですので、専門的な医師選びをして正く適応に基づいた治療を行いましょう。